フランスで牛たんとの戦い、そして出来上がったものは。。。(2/2)

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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牛たん 世界の料理
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フランスで「牛たん」との戦い始める(1/2)

で、始めた牛たんとの戦い2日目。

極上ブイヨン

香味野菜や、ブーケガルニを入れて、牛たんの先っぽの固い部分を煮込んだものがこれ♪

極上ブイヨン

極上ブイヨン

柔らかく煮えた牛たんは、ここで一旦上げて冷蔵庫にでもしまっておいて、煮汁を濾す。

そうやってできた至福の極上ブイヨンに、今日は、更に野菜を入れて煮込んで行きます♪

・パプリカ
・人参
・トマト
・玉ねぎ
・セロリ
・好きな香辛料

こういったものをドバドバいれて、これまた時間がある限り煮ていくのです。

朝、野菜を切って、お昼までは煮たかな?

まあ、煮るのに時間がかかっていますが、煮ている間はほおってあるので、基本、ここまでの作業は野菜を切る10分ぐらいなものです。

午後は火を止めて、お出かけ~

濃厚スープ

そして夕方。

煮た野菜を、濾す作業に突入。

これこそ、牛たんとの戦い「本戦」

牛たんの皮を剥くのは、気合を入れるまでが大変ですが、
後は、黙々作業で実はそこまで大変じゃない。

実は、この野菜を濾す作業が一番大変。

まず、水気を切る。

濃厚スープ

そして、野菜をつぶしながら裏ごしをかけていく。
この作業で、濃厚スープに変化していきます。

タンシチュー

この作業が、いつも無茶苦茶大変です。そういう専用の器具とか持っていればもっと楽なのかもしれませんが、、

ということで、ちょっと休憩。

休憩のワイン

そして、絞り終えた濃厚スープに赤ワインを適量投入。

濃厚スープ ワイン

味にコクと旨味を付けるために「キャラメル」投入

今回は、「意外に知られていない、カランバールでフランス語を学ぶ方法」「みんな大好き♪「カランバールのケーキ」作ってみた」で使って、「カランバール」のキャラメル味があったので、こちらを投入♪

IMG_0488

「カランバール」を使うと、ノーマルなキャラメルよりも、少し香辛料が入っているような独特の風味がでます。野菜スープを煮る時に、香辛料を入れてなくてもいいかもしれません。

そして、再度、少し火にかけて、キャラメルも十分とけて、ワインのアルコールも飛ぶくらいまで煮る。

その日は、ここで作業を終わりにして、一晩寝かせます。

このの時点で食べてもいいですが、そのまま火を止めて一晩寝かせると、味がもっとよくなります。

最終日。高級ホテルで食べるタンシチューの完成

次の日の朝、戦い始めて3日目。

あら奥様。味が濃くなった感じですわよ♪

カレーが作った日よりも、次の日がおいしいというのと同じ原理。

一旦冷めるとアミノ酸が結合して、旨味が増すのです♪

昨日のスープに、とっておいた牛たんを投入し、少し煮込んでから、塩や醤油やウィスターソースやなんやらで味を整える。
めんどくさかったら市販の固形牛ブイヨン投入でもOK。

生クリームを入れて、味を整えて完成

ということで、ジャジャ~ン

目指すは、
高級ホテルででてきそうなタンシチュー

タンシチュー

ようやく戦いの終末を迎えました。ε-(´∀`*)ホッ

最低、3日かかるタンシチュー。

でも、お味はさすがに抜群!

おまけに、このスープの中には、たっぷりお野菜が入っている優れもの~

長くなりましたが、ここまで見て頂いてありがとうございました。

これで、牛たんのお料理編おしまいでございます。

ちなみに、

日本語で タンシチュー
英語で  stewed tongue
フランス語では、Langue de boeuf en ragoût

でも、日本だとシチューと言うと、汁気が多い物が多いものが多い気がしますが、
フランス語のragoûtラグーは、汁気が少なくて「具」が大きい物が多い気がします。

シチュー自体の言葉が、「煮込むこと」を指して、スープと違ってメイン料理にもってくるものなので、本来具がメインなんですね。

ということで、それでは早速、

いただきま~す♪

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