フランス人の子供は算数の文章問題が苦手?

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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フランスの子育て
この記事は約3分で読めます。

先日、フランスで、テストカンガルーle Kangourou des mathematiquesと呼ばれる、算数のテストが全国で行われました。

テストカンガルーは各年齢に合わせて世界中で行われている、
オーストラリア生まれの文章題が中心の算数・数学のテスト
楽しく算数を学ぶことを目的としていて、現在は世界中で全国テストや算数オリンピックなどが開催されていて、トップクラスは夏の旅行が賞金で当たるなど、本気で取り組もうとおもうと結構楽しいテストとなっています。

息子の学校では通常は成績に順位を付けられることがなく、このテストカンガルーが唯一、学年での順位が付けられるテストと言っても過言ではありません。

かと言ってまったく準備もせず、息子の学校では抜き打ちテストのように突然行われるので、ほんとに生徒の実力が見れるテストでもあるなと思います。

その、結果が息子の学校で発表されたのですが。。

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正解率に愕然( ̄□ ̄;)

なんと、息子が言う話では、学年で一番はD君で、2番は息子だったとか!

(その他の順番は、自分の名前を見た瞬間興味を失い見てない模様)

「まあ、良かったわね~(^.^)」

と言って、家に帰ってテストの結果を見て愕然としました。

不正解が多いじゃん!

ようするに、息子の答え合わせの結果を見ても、間違っていた問題数が多いのです。

この正解率で、高順位なんて、あ、ありえない・・・

(注:一番のD君はドイツ人ですが、納得の高正解率で上位は当然の結果。私の感覚では、息子の正解率だと日本では並ぐらいかと。)

そうです。

このテストの結果でよく解りました。

息子を含む、学校の生徒のレベルが低い!

普段は、順番が付けられないのであまりそこまで認識できてなかった。他の子はいいと思っていたので。

PISAの結果からも解るこの事実

決して、ulalaが厳しすぎるわけではないことを、このOECDのPISAの文章題のテスト結果を見てもらうと分かって貰えると思います。

1位と2位の韓国と日本の平均が、

他の国と比較にならないぐらい飛び抜けてる

どうも、他の国では「文章題」のテストは苦手なようなんです。

↓2012年OECDのPISAの文章題のテスト結果
OCDE PISA2012
www.education.gouv.fr

なので今回のカンガルーの文章題のテストに関しても、日本で培ってきた「感覚」を持つulalaにとっては、とても信じられない正解率に感じたのかと。。。

ちなみに、息子の学年のフランス全国トップ日本人の名前でした。

とは言っても、今年はフランスしか順位に入っていませんが、以前までは海外のフランス校もフランスとして順位に入っていて、その時のトップ100の学校名を見ると、ほとんどが日本やアメリカにあるフランス校だったのが印象に残っています。

どうして今年は、フランス国外のフランス校は順位に入ってないんでしょうね。。?

おまけに、フランスでは、PISAの比較も世界の順位はでず、

フランスはヨーロッパで3位でした

を強調していたのが、、なんとも。。。

順位をよく見せるために、比較する幅を狭めているとしか考えれない(汗)

でも、確かなのは、クラスの順位とかはいらないと言うこと。日本のように周りの基準はあてにならないので、自分で気を張っていかないと、一定のレベルは保てないということでしょうか。

でも、よく考えたら、フランスから出るフランス人も少なく、出てもヨーロッパぐらいならヨーロッパ内だけで比較していれば十分なのかも。うちは、インターナショナルでしかも日本と比較しちゃうから、レベルの差を感じるだけで。。。(汗)

みなさまのお考えをぜひ聞かせてください<(_ _)>

コメント

  1. Yumi. より:

    いつも楽しく、読ませてもらっていますタヒチ在住のママです。
    フランス人の旦那を持ちながら、でもフランス本国には住んでいないので、ulalaさんのブログはとても興味深い! タヒチはフランステリトリーでありながら、教育はフランスのそれよりもレベルは低く、
    将来的には、日本の学校に短期間であれ入れて、算数はともかく、掃除の大切さとかそういう事も含め学ばせた方が良いのかなーなんて、ブログを読んでると考えさせられます。^^;
    これからも、楽しい記事を書いてくださいね!

    • ulala より:

      こんにちわ♪

      いつもありがとうございます。確かに海外県は、結構、勉強に対する認識はフランス本国よりも甘いってよくききますね~。
      ほんと、どうすべきなんだって、いつも思ってしまいますが。。。
      いろいろ、yumiさんのご意見もコメントで残していってくださいね♪

  2. Minette より:

    こんにちは。初めてお邪魔します。カンガルー、数学、のパスワードで行き着きました。
    うちの子も、先日これ受けたんですよー。6eです。学校のお友達が、フランスで3番で、地方紙の取材が今日来たって、興奮気味に話してくれました。ちなみにうちの子はその中学の6eでは3番だっただったらしいですが、全国にすると4桁台でした… こんなの、なんで間違えるの〜!って言いたくなる結果でしたよ。フランスの子供達の算数のレベルは、やっぱり日本とは違いますよね…まぁ、立派な大人になるなら良いんですけど(^_^;) 失礼しました。

  3. Minette より:

    はじめまして。「カンガルー」「算数」のパスワードでたどり着きました。
    うちの子(6e)も、この3月にこの試験を初めて受けて、学校では学年3位と好成績でしたが、問題の内容と息子の正解回答数の低さに、私も、「フランスの子供達の算数レベル、低すぎ!」と、唸ってしまいました…
    でも、塾とかでテクニックの刷り込みをされていない子供達の、持ち前の純粋な数学のセンスを知ることができるような気もして、興味深くもありましたー。
    お邪魔しましたー!

    • ulala より:

      こんにちわ(^^♪

      3eになると、数学の格差はものすごいものになるんですよね。。。。

      でも、それで自分の実力を知って無理しない道を選ぶことができるともいえると思いますよ。

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