ガレットデロワの作り方☆簡単レシピ♪

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

ulalaをフォローする
ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois) ケーキ、デザート
この記事は約6分で読めます。

ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)とは?

フランスで1月になると一斉店頭に並ぶのが、ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)
「王様のお菓子」という意味のフランスの伝統菓子♪

1月6日の公現祭(エピファニー)に食べることになっているお菓子ですが、1月の最初の日曜日に食べるとことが通常になってきました。
でもその日付に関係なく、1月中なら、お呼ばれしたり、新年の会が開かれる時には必ずと言ってでてくるお菓子♪

かと言って、クリスマス用のプレゼントの広告のように、
年々、イベント関係の販売が早まっているので、
ガレットデロワも、すでに12月にも店頭に並んでいたりもしますが、

「なんでも商売だと思って早めに売りだされてるけど、12月にガレットが売られてるのを見ると、ほんとうんざりするわ」

商売のために伝統が壊されると文句を言っているフランス人、結構周りに居ます。

そんな、1月に食べるフランスの伝統のお菓子ガレット・デ・ロワ。

家庭や小さい会などで食べる時は、一番小さい子供が誰にどれをあげるなどと決めてもらうなど、楽しい気分で食べるお菓子。
切り分けられたパイの中にフェーヴ(小さな陶製の人形)が入っていれば当たり♪
王冠をかぶって「王様」または、「王女様」に♪フェーブ入りのガレットをその一年は良いことがあると言われているんですよ♪

パイの中には何が入ってるの?

パイの中身は、frangipaneフランジパーヌと呼ばれるアーモンドクリームが入っているのが伝統的です。

でも最近ではフランジパーヌが嫌いな人のために、アップルパイのようにリンゴが入っているのもあります。

そして、地域によっては、パイではなく、ドーナツ型のブリオッシュを食べるところも。

パリではパイが主流なのでパリに住んで、濃厚なフランジパーヌのガレットに慣れた後に、南仏に行ってブリオッシュのガレットを出された時には、

「ただのパンじゃん」

と、貧素な感じがしてがっかりしたこともありました(笑)

でも、今では1月に入って、どこもかしこもガレットが出されるようになると、
お腹に軽いブリオッシュのガレットがありがたく思うように(笑)

油分たっぷりのフランジパーヌがお腹に重いと思う人は結構多いので、
お店で売っているガレットも、生粋のアーモンドのみのフランジパーヌと、
半分カスタードクリームを混ぜたフランジパーヌも人気♪

今回は、生粋のアーモンドのみの伝統的なフランジパーヌを使ったガレット・デ・ロワを紹介します♪

*1 公現祭(エピファニー)とはキリストの生誕を聞いて、東方からバルタザール、メルシオール、ガスパールの3人の聖人がベツレヘムにたどり着き、その誕生をお祝いした日。つりご公現(神が公に現れる)をお祝いする日です。

スポンサーリンク

ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)のレシピ

では、早速、その作り方

材料

☆パイ生地

パイシート2枚

パイ生地は自分で作れる方は、作ればもっと美味しくできると思いますが、
手間を省くため、今回は市販のパイシートで。

☆frangipane フランジパーヌ

【一般的な材料と内容量】
アーモンドプードル 150g
砂糖        150g
バター       150g
卵         2個
ラム酒       少々

☆卵液(パイ生地接着用、仕上げ用)
黄身 一個
牛乳 大さじ一杯

☆シロップ
水 砂糖 1:1  適量

作り方

●フランジパーヌの準備

1.やわらかく、クリーム状になった(電子レンジで温めるか暖かければ常温に置いておく)バターをボウルに入れ、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます。

2.常温に戻した卵を少しずつ加えて混ぜ、アーモンドパウダー、ラム酒を加えて混ぜ。これを丸い口金の付いた絞り出し袋に入れます。

●卵液,シロップ、オーブンの準備

・オーブンを200度に温める
・砂糖と水を混ぜて、火にかけて砂糖を溶かす。
・卵黄とミルクを混ぜておく


●パイに包み込む

1.パイ生地が大きい場合は、直径21cm~25cmぐらいのの丸型の円盤状のものを使いナイフで円に切り取る。
使う生地は動かさないように、そのまま使わない生地だけを取り除く。
2.パイ生地一枚ををオーブンシートに載せ、パイ生地の外周に卵液を塗ります。(水でもいいが、卵の方が粘着力がある)
3.フランジパーヌをパイの円に沿って絞り出します。
4.フェーブを入れます。円の外側にいれると、円中心部に入れるよりも、切る時にナイフに当たりにくいです。
5.もう1枚のパイを斜めにして重ねます。アーモンドクリームの周りを指先で押さえてパイ同士をくっつけます。
6.パイの側面に1cm間隔で縦に切込みを入れます。
7.ひっくり返して、下のパイ生地が上にくるようにします。
8.表面にとき卵を塗り、ぺティナイフで模様を付けます。生地が切れない程度にしっかり溝を付けます。膨らまないようにところどころ穴をあけます。
9.200℃のオーブンで35分焼きます。
10.焼きあがったら、シロップを塗ります。

↓下記の動画で一連の流れを確認してね♪
Recette Galette des Rois par Arnaud Delmontel

中身のフランジパーヌのおいしさも大切ですが、ガレット・デ・ロワは、コンテストが行われるほど、外見も大切。
この動画の作り方がとても参考になります。
Arnaud Delmontelさんのお店はは、2007年にパリで一番おいしいバゲットの賞を獲得、2010年はパリで一番おいしいミルフィーユの賞を獲得した、有名なパン屋さんです♪
http://www.arnaud-delmontel.com/

カロリー低めのフランジパーヌの材料

フランジパーヌってアーモンドプードルと砂糖、バターが同量のレシピが結構多いのだけど、
日本人のulalaにとっては、実は、ちょっとバターが多すぎるし甘すぎるのが現実。

特に、バターの量が多いと、すっごく脂っこい(┐・・┌)

なので、下記のように材料を調節して作ってたりもします。参考までにどうぞ♪

アーモンドプードル 200g
砂糖        120g
バター       75g
卵         2個
ラム酒       少々

カスタードクリームを混ぜるフランジパーヌの材料

カスタードクリーム入りのも美味しいよ♪

6人分

☆カスタードクリーム
牛乳 30cl
砂糖50g
小麦粉 40g
卵黄 3つ
バニラ(エッセンスでも可)

☆フランジパーヌ
アーモンドプードル 100g
砂糖        100g
バター       100g
卵         1個

1,カスタードクリームの材料をまず最初に全部混ぜて、
弱火にかけ、クリームがまったりしてきたら、火からおろし
冷やします。

2,フランジパーヌを作り、冷えたカスタードと混ぜて出来上がり。

後は、同様にパイに包んで焼きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました