【動画】難民に対するフランス人の本音は?

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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フランスの日常
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欧州連合(EU)とトルコの首脳が3月7日の今日、ブリュッセルに集まり、緊急首脳会議を開かれています。

ヨーロッパの結束や根底を脅かす大きな問題となっている難民問題。

昨年、EU域内での難民申請者は計132万1560人。冬になってもこの難民は途切れることがなく、これからも人々は欧州を目指してやってきます。どのぐらいの数に増えるのかも見当もつきません。

ヨーロッパでは各国難民の受け入れが分担されており、フランスでは3万人の難民の受け入れを約束しています。しかし現時点で300人しかまだ受け入れられていないのが現実。難民の総数とは程遠い数字です。

難民申請が通って正式に受け入れられた300人の難民達は、子供の雑誌でも紹介されているように人道的な環境下で生活できているようです。
フランス 難民

しかしながら、同じ難民であってもまだまだ申請中であったり、目的地にたどり着いておらず酷い環境下で生活せざる負えない人々もいて、そのあまりの境遇の差に心が痛みます。

何かしてあげたい気持ちがあっても、全ての人に対してはできないと言う状況であり、すでに押し寄せる人数が多すぎて多くのトラブルの元になっていると言うのも現状。

そんな中、町ゆくフランス人は難民についてほんとはどう思っているのか。

サクラの俳優さんによりアクションを起こし隠しカメラで撮る番組「Cam Clash」で難民に対する議論の様子が放送されていましたのでご紹介♪

難民に対するフランス人の本音は?

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まさに、多種多様なフランス人の本音が現れている映像

難民役の役者さん達。「私達を助けるために1ユーロ下さい」と通りすがりの人々に声をかけます。大抵の人はくれません。

フランス 難民

そこに、フランス人役の役者が現れて、文句をつけ始めます。設定は失業者のフランス人のようです。

「ここはお金持ち国だと思っているんすか?この国は沢山の失業者が問題になってる国ですよ」

フランス 難民

そんな様子を見て、文句を言われている難民に助け船を出そうとするフランス人達。

役者「フランス語すら話せないんだ」

仏人1「フランス語は習うさ」

仏人2「ただ単純に同じ人間なのよ。酷い事言うのやめなさい」

役者「わかりましたよ。人間なんでしょ。でもなんでこいつらここに来るんだ。」

仏人1「あなたはほんとに完全に風刺画その物で恥かしい。人々をないがしろにするフランス人だ。」(と難民に少しお金を渡す)

役者「この他にももっと問題は山隅なんだよ」

仏人3「我々は助け合わなくちゃいけないんだ。変えていかなくてはいけないんだ。」

役者「助け合いなら、まず僕の職を探してくれよ」

フランス 難民

アラブ語が話せるらしき人が、訛りのあるフランス語で語る

フランス 難民

君たちだけ大変なんじゃないんだよ。僕達だってここで生きて行くのに大変なんだ。フランスで生まれて、フランスで育っても仕事もない。もっと、ほんとのことを言うべきだよ。まったくひどい罠だ。フランス人のせいでもないし、彼らのせいでもない。政府が悪いんだよ。」

どこの国の人かは分からないが、訛りのあるフランス語でムッシュ(役者)の言うことに同意すると言う人も。

フランス 難民

「ほんとだったら、UAEとかサウジアラビアとかお金持ちの国が面倒を見るべきだ。面倒見るべきなのはヨーロッパじゃないよ。」

ミカンを持った、極右のフロントナショナルに投票すべきと言うフランス人マダム登場

フランス 難民

「どうしてイスラム教の人がフランスに来るの。フランスはいずれイスラム教徒の方が多くなって、アラブ語を学ばなくてはいけなくなるわよ。私達がフロントナショナルに投票しなくちゃいけないのよ。もう義務よそれは。

自分はヒューマニストだと言うフランス生まれのオリジンモロッコであるフランス人「私はこの人(難民)のことを知らないけど、この人のことを好きです。敬意を持つべきです」と役者に食ってかかった後、ミカンのフランス人マダムにも反論する。

フランス 難民

「私達はフロントナショナルみたいなナチスに投票するのは義務だって言うの?・・・私はフランスに生まれてフラン人であることを誇りに思ってるけど200人が亡くなった時はフランスのために泣いたわ。今でもそう言う事を聞くたびに泣くわ。でも私はフランスが恥かしい!

ミカンのフランス人マダム「私だって、フランスが恥ずかしいは。沢山の人を国に受け入れて、受け入れて、でも、何にもできてないじゃないの。彼らのためには何することもできないんだもの。」

モロッコオリジンのフランス人「じゃあ、酷い事をするのは止めてください。」

ミカンのフランス人マダム「何にも酷い事なんてしてないわよ。みんなスペインとかイタリアとかから移民が来た時には、私達はうまくやっていたわ。そして彼らは働いたら老後は自分の国に帰っていった。みんな帰ればいいのよ。」

と、話しの流れは難民と言うよりも、移民の話しに移行していく。。。

モロッコオリジンのフランス人「私は、自分の意思でフランスに来たわけじゃないわよ!私はこの国で税金を払って、ムッシュ(役者)の失業保険のお金も払っているのよ!」

役者「それが問題なのではないのですよマダム」

ドンドン、普段の思いが出てきてオーバーヒートしていくモロッコオリジンのフランス人

モロッコオリジンののフランス人「だったらフロントナショナルに投票の止めなさいよ。フロントナショナルは完全にナチスじゃないの!ユダヤ人は収容所で亡くなったのよ!」

と叫んで立ち去るが、その後。。。

フランス 難民

「ぷっ( ´,_‥`)アラブ人がユダヤ人のために泣くなんて、あり得ると思えないわね」

とミカンのフランス人マダムはつぶやく。。。

いろんな人が居て、いろんな思いが渦巻いているフランス・・・

「Cam Clash」の難民に対するフランス人の本音の動画はこちら(フランス語)

詳細は、動画でどうぞ♪

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