15歳から普通自動車運転免許の学科をはじめ、17歳で技能試験を受けれるフランスの免許取得の仕組み

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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フランスの文化・習慣を知る
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はーい(^O^)/Ulalaです。みなさん、運転免許持ってますか?

息子が運転免許を取るのに現在奮闘してまして、今日はそのお話です。

日本で免許をすでに取得されている日本人のみなさんは、フランスの免許に切り替えすることができるので安心ですが、

日本で免許を取得してなかったり、うっかり切り替え期限の1年を過ぎてしまった場合は、フランスで免許取得のために、自動車学校に通わなくてはいけません。

その時、実はフランスは、免許の取り方が二つあるんです。

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フランスの運転免許証B 同行運転で取得

18歳以上になりますと、日本同様に教習所で教習を受けることで、技能試験を受けれるコースを受講することができます。その場合は最低20時間からの教習を受け、まだ試験を受けるのに無理そうだったらズルズル時間を増やしていくなどして、技能試験に向けて準備します。

しかし、その他にもフランスは「同行運転(la conduite accompagnée)」という方法で、技能試験まで練習する方法があるんです!

同行運転の場合、15歳から学科をはじめれます!

同行運転は、学科テストを突破後、最低20時間の教習を受けたあと、

すでに免許を持っている同行者と3000Km走ることで運転技術を習得していく方法です。

メリットとしては、

・より低コストでより多くの運転経験が積める
・多くの保険会社で保険料が割引される
・運転免許証の試用期間を3年から2年に短縮できる
・普通の方法で免許を取ると大抵35時間の教習が必要になるが、同行運転の場合平均26時間でいい
・普通の方法で免許を取る場合技能試験の合格率が57%だが、同行運転の場合75%
・17歳から免許技能試験を受けることができ、18歳から一人で運転できる
・同行運転をして運転免許を取得した場合の方が交通事故のリスクが減る傾向
いや、しかし、3000kmって非常に大変です。約1年かかります。
 
同行者の大きな献身と忍耐が必要になります。

同行運転で運転免許取得の具体的な流れ

まず教習所に登録に行きます

フランスは、大きな教習所は稀で、基本小さな個人営業のような事務所に行きます。

学科の勉強をする

学科の勉強をするのは、教習所でも違うと思いますが、息子の教習所は、

・渡されたネット上の教材を家で一人で黙々とする(225ユーロ)

・渡されたネット上の教材を家でもするけど、教習所に来てわからないことを聞きながら一緒にやる日がある(400ユーロ)

の二つがありました。やる気があって一人でできる子は、黙々一人のコースを取ればいいですが、誰かそばにいないと勉強できない子は、決められた日に通うコースを取った方が無難だと思います。

学科試験

与えられた教材を一通りこなして、その中の模擬テストをやりまくるのですが、その模擬テストの結果は教習所からも見ることができ、40問中35問正解が多くなったら、教習所から、学科試験を受ける許可がでます。

その後、郵便局で試験を受けました。

なぜ郵便局?部屋があるから?わかりません。

教習

その後、最高4時間のシミュレーションをしたあと、教習が始まります。

初めから路上運転です。

小さい会社ですから、敷地内なんてありません。即、路上で講習がはじまります。

時間は16時間(全部で20時間、4時間はシミュレーション分)

最初は全部で25時間(1360ユーロ)と言われたのですが、結局全部で20時間(1160ユーロ)ですみました。

そして、同行運転に移行

教習が終わると、親が呼び出されます。

そして、現在こんな状況だが、同行運転に切り替えていいかの確認が行われます。無理そうだったら、教習時間を延ばしてもらうこともできます。

1000km走行後

同行運転を、走った距離を記録しつつ行っていきます。

車の後ろには、同行運転を行っているマークを貼っておきます。同行運転記録ノートと、運転時は身分証明書が必須です。

そして、1000kmを超えると、再び教習所を訪れてチェックをしてもらい、アドバイスを受けます。

3000Km走行後

さらに3000km走った後、教習所でチェックをしてもらい、本番の技能試験に進んでいいかのアドバイスを受けます。

OKだったら技能試験
まだまだだったら、さらに同行運転で腕を磨くのです。

今回、1000km終わって教習所のチェックを受けた息子

もう、長い道のりを経て、ようやく息子の同行運転の1000kmまでたどりつきました。

大変でした。私も時々乗りましたが、命がすり減るかと思いました(;^ω^)

そして、旦那と息子でチェックを受けに行った二人、どうだったか聞いてみると

息子
息子

最悪だった。すごいめんどくさかった。

普段から口数少ない息子。。。まったく説明がなくて様子がわかりません。なので旦那にどうだったのか聞いたら、

旦那
旦那

僕だって教習のプロじゃないから、細かいこととか教えられないの当然だよ。あれしろ、これしろとか、そんなの知らないの当然じゃないか、グチグチグチグチ…

…こ、この様子では、相当、教習所の方にダメだしされたのではないでしょうか。(;´∀`)

この年になって、ここまで他人に運転(の指導方法)をダメだしされることはないでしょう。今まで、自分が間違ってやっていたことに気が付くこともあるでしょう。

子供に付き合っていくと、親も一緒に成長することができますね(^^♪

残り2000km!

まだまだ先は長いぞ!

がんばらなくては!

無事に、技能試験に受かる、その日が来るまで!

それでは、また明日~(^^♪

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