フランスや海外に居て、日本脳炎の予防接種はどうするの?

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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日本脳炎 蚊 一般的なこと
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大人になってからの定期摂取を推奨するなど、
フランスの方が日本よりも予防接種については進んでいると言われています。

とはいえ、病気の発症率などは、いろんな点でそう変わりがないという話から、
日本の風土にあった予防接種方法を取り入れているとも言われています。

なので、フランスでは、日本で受けれる予防接種をすべて接種でき安心なのですが。。。

そんな、結構優れた子供の予防接種のスケジュール。

でも、一つ入ってないものが、それは

日本脳炎

と言うことで、日本脳炎について調べて、ulalaが理解したことをまとめてみました。
(注:専門家ではないので間違っているかもしれません。その時は教えてください≦(._.)≧ )

日本脳炎の予防接種ってみんな受けてるの?

ケイケイが小さい時、2005年頃に小児科の先生に聞いたのですが、
「予防接種は、、まあ~予防だからね。危ない地域に行くなら必要だけど。。」
と言葉を濁された。

だいたい、3歳から中学生にかけて、3,4回定期的に受けなくちゃいけない

なんて、フランスで普通に手に入らないワクチンで接種は難しいし、
そんな何回も定期的にするのは、それに向けて帰国もできないので
日本でするのもかなり難しい。

パリとかではできるところもあると聞きましたが、地方では確実にできません。

かと言って、日本でも、蚊があまり大量発生しない北の方では予防接種してないそうです。
なので、抗体持ってない人も結構な割合でいるみたいです。

ワクチンで予防が可能な疾患における年齢/年齢群別の抗体保有状況
http://idsc.nih.go.jp/yosoku/JE/Serum-JE2010.html

例えば、北海道で生まれた場合、予防接種をしていないから、日本国内の移動でも、
暑い方面に引っ越すような場合には、お医者さんに予防接種を勧められるとか、されないとか。

おまけに、旧型のワクチンで急性散在性脳脊髄炎(ADEM)などの副反応が起こったので、
予防接種されていない期間も日本にあった。

そして、新しい日本脳炎ワクチン、ジェービックVの採用で、
2011年から予防接種の推進が再開されたようです。

厚生労働省
日本脳炎の予防接種についてのご案内

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/annai.html

日本脳炎の予防接種って必要?

日本脳炎 蚊

◎発病したら、治療法もない上、死亡確率がかなり高く、助かっても障害が残る

って点から考えたら、予防接種ができればした方がいいと思います。

でも、豚の血を吸った蚊、特に夜出る蚊(コガタアカイエカ)が媒体と言われているので、
農村地域や、蚊が大量に発生する暑い地域では、予防接種を推奨されているけど、
フランスのような涼しい地域では、そこまでは必要がない。

だけど、子供だけがかかる病気ではなくて、成人してからも感染するので、
東南アジアなどに旅行に行くような場合がある場合は、やはり予防接種しておくことは推奨されるそうです。

フランスで日本脳炎の予防接種

日本脳炎のフランス語は、
encéphalite japonaise

どうやら、2005年頃にはなかったと思われるワクチンだけど、
2009年からはフランスでも受けれるようになっていたらしい。

ENCEPHALITE JAPONAISE: Le vaccin IXIARO® de Novartis, disponible pour les voyageurs
http://www.santelog.com/modules/connaissances/actualite-sante-encephalite-japonaise-le-vaccin-ixiaroreg-de-novartis-disponible-pour-les-voyageurs_1742.htm

でも、18歳以上に限られるので、子供は接種はできないもよう。

http://www.has-sante.fr/portail/upload/docs/application/pdf/2009-11/ixiaro_-_ct-6747.pdf

この、フランスで受けれるワクチンはIxiaroらしいですが、多分、このアメリカで認証されたイギリス製のと同じもの?

Ixiaro(イクシーアロー)といい英国製で、日本のジェービックVとは別製品です。しかし製造原理は全く同じで、Vero細胞で増殖させた日本脳炎ウイルスを不活化させています。
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ジェービックVは123名の少数の臨床試験データしか無いのですが、イクシーアローについては1993名について657名の対照をおいた無作為二重盲検試験を始め、計3558名に関するデータが公表されています。
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17才未満の小児、妊婦、授乳婦にはイクシーアローの安全性は確立しておらず、接種が認められていません

http://www.municipal-hospital.shimada.shizuoka.jp/030-kakushu-annai/050-kouhousi/hayariyamai/hayari-0205.pdf

ということで、、、

蚊取り線香

やっぱり、フランスではまだ、普通に子供への日本脳炎の予防接種は難しいのかな?
でも、大きくなればちゃんとできるだろうし、それまでにまた新しい検証結果や、ワクチンができるかも?

どうなんでしょうか?
どう対策が取れるのでしょうか?

とりあえず、夏に日本に行った時には、
「蚊にさされないよう気をつける努力をすること」が現時点でできる予防対策のようです。

もし、他の情報があったら、誰か教えてね♪

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