非難殺到!フランスの女性活用アピールCMが炎上して打ち切りに

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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フランスの日常
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フランスは女性の社会進出が進んでいると言うイメージがありますが、実は、ヨーロッパ内で比較すれば低レベルな状態です。

特に地方では女性が家事全般をこなすことを求められてることがまだまだ多く、フランスでも仕事をこなしながら子育て、家事を全てこなすことは不可能で、就職を諦めたり、パートタイムの仕事で我慢している女性は少なくはありません。

また、仕事をしていても、昇進や給料面で男女差がまだまだ大きいことなどを含め、性別による差別は依然残っていることは今でも問題となっているのです。

そこで女性進出を大きくアピールしたいフランスの国営テレビのフランス3France3。キャスターのほとんどが女性と言う、女性活用していることをアピールするCMを流したのですが、その思惑とは反対に性別による差別を助長していると、非難と嘲笑の的になりCM打ち切りに!

表現の仕方がいまいちだったため女性権利相まであきれてしまったCMとは、さてどんな内容なのでしょう?

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家庭に女性が居ないってことはこういうこと。

CMは、まず料理が入ったまま煙を吐くオーブンの様子から始まります。

La_publicite_sexiste_de_France3_1

そして、散らかった子供部屋。(ありえずぎてゾッとしますね(笑))

La_publicite_sexiste_de_France3_2

アイロンがけの途中で人がいなくなったのか、アイロンから火がでる様子。

La_publicite_sexiste_de_France3_3

他にも家事をする女性が家に居なくなり、家中が荒れ放題になっている場面が映し出されます。

でも、クローゼットは上等な洋服や靴が揃っており、きれいに整理されている場面が映し出され。。。

「女性達はどこだ?」

と言う文字が流れ

La_publicite_sexiste_de_France3_4

「女性はフランス3に居ます」

と映し出されるのです!!

最後にトップのイメージのように、

「フランス3のキャスターのほとんどは、女性キャスターです」

と表示されるのですが、、、

このCMは、フランスは男性も分担して家事を手伝うなんて話とは裏腹に

女性しか家事してない現実を浮き彫りにした上、

家事を放棄して、家は荒れ放題という(フランス人にとってはとても恥ずべき行為をしたのは、フランス3で働いているから。

なんて印象を与えるCMとなってしまいました。

 これにはCMにパスカル・ボワタール(Pascale Boistard)女性権利相も、Twitterで

「男女平等を推進する上で最善の方法とは思えません」

とコメント。

そういった非難を受けて、結局このCMは打ち切りになったのでした。

それを受けてボワタール女性権利相は同じくTwitterで「早急の対応ありがとうございます」と感謝の意を述べてます。

日本でも、以前、ルミネの“女性応援CM” に非難殺到したことがありましたが、

働く女性の現実を映し出したら、身もふたもないってことですね。

日本でもフランスでも、働く女性は、本当に大変なんですよ!

フランスのFrance3の女性活用アピール用CM 動画


La publicité sexiste de France 3 par flucldoyez

*記事内の写真は動画からのキャプチャーです。

コメント

  1. レクタア博士こと本田 より:

    女性の社会進出難しいですか、フランスって意外と封建的らしいですしね。

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