フランスの家族の想い。栃木・日光でフランス人女性、行方不明から3カ月

2018年7月に、栃木県日光市へ観光に訪れたフランス人女性、ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(36)が不明になってから、10月29日で3カ月を迎えました。

栃木県警は10月26日に、再度、日光小近くの大谷川流域を捜索しましたが、川の水位が下がったためあらわになった中州や浅くなった川底などを新たに調べたものの、手掛かりなどの発見には至らなかったようです。

フランスの家族の思い「人々の記憶が薄れてしまう。風化させないように。」

ベロンさんは7月27日に来日。同月29日午前10時ごろ、日光市内の宿泊施設を外出した後、行方が分からなくなりました。県警はこれまで二十数回の捜索で、延べ約1500人の捜査員を動員し捜索しました。

その後、10月29日にも再度捜索が行われましたが、依然、まだ見つかっていません。

ご家族によると、この2年ほど症状は落ち着いていたと言うものの、ティフェヌさんはてんかんの持病もあり、観光地も崖も多い自然が広がる日光で、何が起きてもおかしくなくご家族の心配はつのるばかりとなっています。

そんな中、ティフェヌさんのご家族は、捜索をあきらめていません。考えられるありとあらゆることを全てを実行し、捜索し続けています。

それも、全て

「人々の記憶が薄れてしまう。風化させないようにしたい」

と言う思いから。

そんな、ティフェヌさん家族の行ってきたことの一部をご紹介。

来日して、捜索、ビラ配り

ご家族は、日本にやってきて、ご自身でも捜索を行いました。

日本に来るにあたり、フランスの支援者の人たちが、カンパを集めてくれたようです。250ユーロほどで全ての飛行機代には到底及びませんが、それでも少してもで助けになったのは間違いありません。

兄ダミアンさんとそのいとこが日光の山の中を探す姿や、妹さんのシビル・ベロンさんとお母さまが探す様子などが放映されたフランスのニュース。

日光では、いろんな人がティフェヌさんのことを気に掛けてくれていると、ティフェヌさんを探すチラシが貼られた前で話すお兄さんのダミアンさん。

同じく、家族の捜索様子を紹介している日本のニュース。ビラを配っているダミアンさんと、シビルさんが映っています。

フランス大統領と日本の首相に直訴

10月17日には、妹のシビル・ベロンさんが、マクロン大統領と訪欧中の安倍晋三首相とがパリのエリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)で共同記者発表後、事件について日仏両首脳に直訴しました。

大統領府中庭での共同記者発表後、取材ゾーンから「大統領、私は日本で行方不明になったベロン・ティフェヌの妹です」と呼びかけた。大統領府の建物に入ろうとしていたマクロン氏は振り返り、「この問題は適切な枠組みで取り上げる。記者団の前では取り扱わない」と返答。その後、シビルさんを急きょ大統領府の中に招き入れた。

 シビルさんによると、両首脳と数分間、面会した。行方不明事件の説明をして、協力を求めることができた。その後、川も含めた捜索を行うことが決まったという。

 訪欧に同行している野上浩太郎官房副長官によると、安倍首相はシビルさんとの面会時、「引き続き全力を尽くしていきたい」と話したという。(引用元

フランス中部ポワティエで行進を開催

今後も、フランス中部ポワティエ(Poitiers)で、ご家族が、ティフェヌさんのことを思っていることをアピールする行進が予定されています。

妹のシビル・ベロンさんに直接お話しをお伺いしたところ、ぜひみなさんに伝えて欲しいと言う依頼を受けたので、フランスで行われる行進についてもこちらもご紹介。

希望の行進が11月10日土曜日、ポワティエで予定されています。

出発はノートルダム教会の正面から11時。

この場所を選んだのは、ティフェヌは、芸術、特にロマネスク様式の芸術に熱心だったためです。市庁舎まで行進します。

希望する人は、ティフェヌの事を思って作った、手作りの緑色の花をお付けします。

これは私たちを分け隔てている9,900km先に、私たちの思いと注意を届けるためです

この行動の目的

圧力を弱めてはいけないのです。調査を前に進める必要があります。
フランスと日本の法の協力だけが選択肢ではありません。

必要なことなのです。

私達と一緒に希望を持ってくれる方全員に感謝します。
私たちと共にティフェヌのために行進してくれる人に感謝します。

↓こちらのティフェヌさんを探すフェイスブックページでは、ご家族により常時、フランスでの動きが報告されています。
https://www.facebook.com/missing.tiphaineveron/

↓日本の情報提供はこちらから

あとがき

失踪者の捜索が、これだけ多くの人が心配し、風化しない期間が続くのは、ひとえにご家族の熱意と努力の賜物であることに気が付かされます。

世界で邦人の失踪数は、2016年に外務省に「所在調査」(注1)を依頼しただけの人数を見ても全世界で74人(参照 https://www.mofa.go.jp

アジア地域 大洋州地域 北米地域 中南米地域 欧州地域 中東地域 アフリカ地域
50人 3人 9人 1人 11人 0人 0人

2016年と言えば、留学先のフランス東部ブザンソンで筑波大生・黒崎愛海さん(21才)が忽然と姿を消すという事件が起こった年でもありますが、同時期にこれだけの人が行方不明になっているのにもかかわらず、知られてない人数の方が多いのではないでしょうか。もちろん中には見つかった方もおられると思いますが、なんの情報も得られるまま行方不明で終わってしまう方もいるのでしょう。

本気で探そうと思ったら、このティフェヌさん家族ぐらいの行動をするべきなのかもしれません。

ティフェヌさんが早く見つかることを願うと共に、他の失踪者の方も見つかることを願わずにいられません。

注1:外務省の「所在調査」
海外での行方不明者の捜索は、外務省に「所在調査」依頼できます。

原則として6ヶ月以上音信が途絶えている場合、日本人の住所・連絡先等を外務省の指示により、在外公館が保有する資料を基に調べる制度です。

↓詳細はこちらをご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp

ちなみに失踪したご家族を探すには、現地に日本大使館にも協力要請の問い合わせもするべきです。大使館は、行方不明者の捜索活動を行うことはできませんが、大使館ではその国の事情にあった捜索方法や現地警察への捜索願いの出し方などについてアドバイスしてくれたり、行方不明の家族が犯罪や事件に巻き込まれている可能性がある場合、現地警察に対して捜査の申入れをしてもらえます。

それにしても、フランスのニュース、映像が美しすぎます(。・∀・。)

日光があまりにも美しく映し出されていて不謹慎ながらも感激してしました。

それに比べると日本のニュースはなんだか映像がドラマティックではないんですよね。それが両国の一つの表現方法の違いですね。。。。

フォローする