フランス革命前後を学ぶために役立つ映画のまとめ

フランスの歴史を勉強しようと思っても、何から勉強していいかわからないし、メンドクサクないですか?

ということで、楽しみながら歴史ができる手段として、おすすめしたいのが、

映画

これだったら、寝ながらだって見れちゃいます♪

でも、なんでもかんでも見ればいいっていうものでもありません。

特におすすめなのは、現在のフランスの基礎ともなる時代からまず制覇すること!

さて、その時代とは。。。、

「フランス革命前後」

そこで、

フランス革命前後について描かれた映画を集めてみました!

ここに書かれた映画リストの映画を全て見れば、これであなたも立派なフランス革命通(?)

フランスの中学の歴史で習う範囲でもあるので、お子様と予習がてらに見るのもおすすめしますよ!

それでは、ぜひ、ご堪能あれ!

フランス革命前の話『仮面の男』

まず、最初はフランス革命前のフランスはどんなものだったのかを見るのにお勧めなのが、『仮面の男』

デュマの小説を映画化したものなので、史実とは多少異なることがありますが、

ブルボン王朝が最大に栄えた時代であり、太陽の王と言われたルイ14世の時代を十分感じ取れる映画です。

王様役のデカプリオの愛らしいこと、愛らしいこと。

三銃士のダルタニアンが渋いし、ポルトス役のジェラール・ドパルデューの飲んだっくれの泥臭いフランス親父がまさに適役。

ほくろを顔に付けることが当時流行っていましたが、アンヌ王妃にもそんなほくろがあって時代の流行も見ることができます。

仮面の男
レオナルド・ディカプリオ (出演)

17世紀、パリ。飢餓に苦しむ市民をよそに、権力と贅沢に酔う若き王ルイ14世。前国王に忠誠を誓った四銃士たちはそんな現国王の姿に胸を痛めていた。やがて機は熟し、かつての四銃士は牢獄に閉じ込められている“仮面の男”を救出し、国家存続のために立ち上がる!

「三銃士のダルタニアン」を知らない方は、先に『三銃士』を見ておいた方がもっと楽しめるかもしれません。

三銃士
チャーリー・シーン (出演)

アレクサンドル・デュマ原作の名作文学「三銃士」を、スティーヴン・ヘレク監督が映像化したアドベンチャー作品。

フランス革命前の話『パフューム ある人殺しの物語』

18世紀のフランスで、いかに教会と王様・貴族が権力と贅沢を尽くしてきらびやかな生活をしている中、パリに住む労働者の様子がどうだったかを、とても美しい映像でリアルに見せてくれる映画。

『仮面の男』でも見たように、王様、貴族はきらびやかな生活をしていましたが、庶民生活の生活はそうではありませんでした。

ナポレオン3世が下水道を整備するまでは、糞尿は窓から投げ捨て、道は狭く、それこそ

「臭くて不潔なパリ」

庶民の子供達の扱いが犬か猫程度。子供達が保護される権利などなかった時代。そんな本当の当時のパリの様子が映像化されているので、貴族との生活の違いを比較するために押さえておきたい一本と言えます。

ただし、内容は映画のストーリー若い女性が死んだ直後に発する香りに魅せられた青年が、その匂いを閉じ込めた香水を作ろうとして殺人を重ねていくと言う、かなり暴力的な内容を含んでいます。

子供と見るなら最初の15分程度、青年が香水屋さんの店の前に立つところまでぐらいにしておきたいところです。

パフューム ある人殺しの物語
トム・ティクヴァが監督

パトリック・ジュースキントの小説を元に、類稀なる嗅覚を持つ男の才能と狂気を描いたサスペンス。孤児のグルヌイユは生まれ持った抜群の嗅覚を活かして調香師となるが、時を同じくして猟奇殺人事件が発生し…。

フランス革命に突入『マリーアントワネット』

『パフューム』を見た後に特に対照的だと感じる、キラキラ輝くベルサイユ宮殿でのマリーアントワネットの贅沢な日々。

当時のフランスはルイ14世の頃からの浪費が積み上がり借金まみれでした。

それなのに、マリーアントワネットが結婚してきてすぐらいの時期は、ほんとに子供だったのでお金の感覚は分からないし、オシャレしたい年齢できれいなもの買いたい放題。

そりゃあ、こんなに違う生活を自分達の税金でのうのうとされていると思えば、この後、庶民が改革を求めて立ち上がるのは当然のことだと納得させられます。

でも、そんなマリーアントワネットのキラキラ生活が、女の子からみるとすごく素敵な映画でもあるのも確かなんですが(^^♪

しかし、実際の話では、民衆が暴動を起こした革命時にはマリーアントワネットも大人になっており贅沢もほとんどしてなかったそうです。

プチ・トリアノン宮で家畜を育てながら子供を健全に育て、飢饉の際に子供の宮廷費を削って寄付したり、他の貴族達から寄付金を集めるなど、国民を大事に思うとても心優しい人物だったのです。

そして、国王ルイ16世は膨れ上がった借金をなんとかしようと努力はしていました。でもどの策も上手くいかなかったのです。

マリーアントワネットが贅沢三昧していると言うのは、ねたんだ貴族のデマで、「パンがなければ」の発言も彼女ものではないことも現在は分かっています。

しかし、ありとあらゆるほ中傷やデマが貴族の中でも広がり、町でもマリーアントワネットのほとんどがデマの噂話でもちきりでした。

そして結果的にこれらの中傷がパリの民衆の憎悪をかき立てることとなります。

ついに我慢の限界を迎えたパリ市民は、

1789年7月14日パリ市内のバスティーユ牢獄を襲撃。

映画は、1791年6月20日、マリーアントワネットとルイ16世が処刑台につながる旅路に出るところで終わります。

マリー・アントワネット
キルスティン・ダンスト (出演)

オーストリア・ハプスブルグ家の末娘マリー・アントワネットは14歳で、フランスのルイ・オーギュスト(後のルイ16世)と結婚。格式を重んじるヴェルサイユ宮殿での生活に始めは戸惑うものの、盛大な晩餐会やファッションリーダーとして贅沢三昧の日々を送っていた。4年後、ルイ15世は急逝し、若いふたりは王位を継承する。ほどなくしてマリーは待望の世継ぎを出産。わが子を心の拠り所とするのだが、魅力的なフェルゼン伯爵と逢瀬を重ねたこともあった。一方、財政難に困窮したフランス国民は各地で暴徒と化していき・・・。誰もが知ってる歴史上のマリー・アントワネット。そのきらびやかな宮殿生活とは裏腹に、妻、母、そしてひとりの女性として揺れ動く心にフォーカスした作品。80年代のUKロックに、”マカロン”カラーの映像をのせてスタイリッシュに描く。

旅に出たその後は。。。。。、

ルイ16世は1793年1月21日にギロチンにかけられ、

マリーアントワネットは同年10月にギロチンにかけられ亡くなりました。

しかし、それで、フランスは安泰な生活ができるようになったかと言うと、そうはなりませんでした。

1793年6月2日にロベスピエールが権力を掌握。

そこからが、血に彩られたフランスの恐怖政治の始まりです。

ロベスピエールによる恐怖政治時代の映画『ダントン』

この時代の歴史がよく分かってないと、まったく理解できないと思われる映画が『ダントン』。

歴史やフランスのことを知ってると、「あ~~」と思えるシーンが沢山ありますが、前知識がない、例えばお子さんなどが見ても面白い映画ではないかもしれません。最後にギロチンシーンもありますので要注意。

題のダントンと言うよりも、マクシミリアン・ロベスピエールがどのようにフランス革命の中心的人物であるジョルジュ・ダントンなどをギロチンにかけ、どのような心理状態で恐怖政治を行ったかが分かる映画。フランス・ポーランド合作の伝記映画ですが、ほんとにフランス人っぽいフランス人の様子がそこら中で克明に描かれています。

国王が民衆に処刑されるというショッキングな事件を目の当たりにした他の国々の王族は、革命を潰そうとフランスと戦争状態に入ります。しかし、外国から攻められている最中も、パリでは誰が政治のリーダーになるかでもめていました。その中でジャコバン派という勢力が勢いづいていきました。

それが、恐怖政治の始まり。

恐怖政治はフランス語で terreurと書きます。もともとの語義は「恐怖」という意味。

ロベスピエールらが人々に恐怖を引き起こさせるような政治手法を採り(政治状況を作りだし)、当時の人々がそれを「terreur」と表現し、その後も同様の政治手法を用いる権力者が登場したことで、それも同様に呼ぶようになりました。

日本語の語感では「恐怖」だけでは分かりづらいので、後ろに「政治」という語を足し明示して「恐怖政治」と訳されています。この「terreur」が「テロ(=テロリズム)」の語源でもあります。

ジャコバン派の代表者であるロベスピエールは、反対する人間を次々とギロチンにかけていきます。恐怖政治の間、パリだけで約1400名もの処刑が行われ、フランス全体では約2万人が処刑されたと言います。

その中でギロチンにかけられたうちの一人が、ジョルジュ・ダントン

「大胆なれ、さらに大胆なれ、常に大胆なれ」で知られる豪快な演説で国民を勇気づけた、フランス革命の中心的人物、

1794年、ロベスピエールを中心とした公安委員会が押し進める恐怖政治を終わらせようとダントンがパリに戻って来ますが、ロベスピエールにより裁判にかけられ、4月6日にギロチンにて処刑されるのです。

ダントン
ジェラール・ドパルデュー (出演)

フランス革命期に生じた独裁と恐怖政治をめぐる、二人の対照的な人物ダントンとロベスピエールの葛藤を中心に据えた作劇とプロットの構成は、映画と原作で共通している。しかし彼らの扱いに関しては、映画と原作とで真逆なものとなっており、原作がロベスピエール側に寄り添う形で書かれていたのに対し、映画版はダントン側の視点に立って劇が構築されている。そのため、映画『ダントン』は、二つの相反するイデオロギー(「推進派=革命遂行=ロベスピエール」と「穏健派=反革命=ダントン」)の相克を、「ソ連による支配体制=ヤルゼルスキ」と「反体制勢力=連帯=ワレサ(ヴァウェンサ)」のそれにダブらせ、後者の側に就いていると見る者が少なくなかった。もっともワイダ自身は、映画『ダントン』はポーランド現代史の文脈に重ね合わせて作られてはいないと繰り返し明言している。 英国アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞作品。ワイダは本作で、1983年度ルイ・デリュック賞およびセザール賞の最優秀監督賞を受賞した。

そんな、次々と革命で活躍した人物までも処刑したロベスピエール。

その後反対勢力からの反撃にあいます。

映画では描かれてませんが、その後は「テルミドールのクーデター」にてロベスピエール自身も1794年7月にギロチンで処刑されてしまうという結末。

1799年ブリュメールのクーデターを起こす『ナポレオン』

恐怖政治が終了後は、ブルジョワ共和政府ともいうべき総裁政府が誕生しましたが、せっかく改革したのに、また元の世界にもどそうとするので、貧困農民層からの対立が生まれてました。

総裁政府は、とうとう民衆から見放されてしまいあげくにパリで暴動が発生。

これを鎮圧したのがナポレオン。

映画は、のぼっとした小柄なナポレオン、しかし素晴らしい戦略と大胆さ、ジョゼフィーヌとの関係など等身大のナポレオンが描かれており、おどろおどろしさもなく、全体に好感が持てる仕上がりとなっています。

当時フランスの植民地だったコルシカ島出身のナポレオン、植民地出身と周りから阻害されながらも一人で黙々と勉強し、才能を発揮するナポレオン。

無口で友達の少ない小柄なコルシカ訛りをバカにされてきた植民地出身者でも、フランスでは、才能があればここまで上り詰めることができると言う前例を見せた人物とも言えます。

そして1804年、ナポレオンは即位式を行い、皇帝に就任。ナポレオンはとうとう絶頂期を迎えます。

しかし、これは、今までは「民衆の一人」だったナポレオンが、貢献者であろうと誰であろうと、フランスの民衆が自動的に敵とみなす「権力者」と言う地位に立つ人物になった瞬間でもあったのでした。

ナポレオン
アルベール・デュードネ (出演),

英雄ナポレオンの半生を描いたサイレント映画の傑作を、1981年、コッポラが父カーマインによる音楽付きで復元!

6月暴動『レ・ミゼラブル』

フランスは革命などで対外戦争と内戦の最中強力なリーダーを求め、軍人のカリスマであるナポレオンがヨーロッパ諸国に遠征し、国を牽引している時期。

それは、ヴィクトル・ユーゴーが書いた小説『レ・ミゼラブル』の中の主人公であるジャン・バルジャンが極貧生活に苦しみ、姉のために、たった1個のパンを盗んだだけでトゥーロン刑務所に19年間も投獄されていた時期と重なります。

1815年、ナポレオンは「ワーテルローの戦い」で敗れ、南大西洋の孤島セントヘレナ島流刑されますが、『レ・ミゼラブル』小説の主人公バルジャンは牢獄から仮釈放されるのです。

このように『レ・ミゼラブル』ナポレオンの敗退から六月暴動までの20年間の話しであり、ヴィクトル・ユーゴーが遭遇した「六月暴動」を終章のクライマックスとした話です。

映画は、レミゼラブルの小説を題材にしたミュージカルを題材にした映画で、美しい映像と歌と音楽で彩られたとても壮大仕上がりになっていて一見の価値あり。

当時は、子育てを放棄していしまう庶民も多くて子供が路上に溢れていたフランス。そんな浮浪児の一人ガヴローシュが、撃たれるシーンは涙ものです。

レ・ミゼラブル
ヒュー・ジャックマン (出演)

ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間服役した後、仮出獄するが、生活に行き詰まり、再び盗みを働いてしまう。その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、身も心も生まれ変わろうと決意し、過去を捨て、市長となるまでの人物になった。そんな折、不思議な運命の糸で結ばれた女性ファンテーヌと出会い、彼女から愛娘コゼットの未来を託されたバルジャンは、ジャベールの追跡をかわしてパリに逃亡。彼女に限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。しかし、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発。誰もが激動の波に呑まれていく…

フランス改革から、激動の時期が続いたフランスですが、レミゼラブルの話頃からアルジェリア侵略もはじまり、1834年に併合フランス領アルジェリアになったり、フランス産業革命など、いろんな面での現在のフランスの基盤が作られていきました。

そして、また新たな激動の時期に突入していくのです。

その話は、また別の機会にいつか(^^♪

あとがき

いかがでしたでしょうか?全部、映画を見るのも結構大変かもしれませんが(笑)でも、映画だけ単品で見ても十分楽しめるので、時間があればぜひどうぞ(^^♪

楽しみながら、少しでもフランス理解の足掛かりになれば幸いです。

歴史解釈、間違っている点がありました、いつものようにお知らせください。調査しなおし修正します。いつもありがとうございます。

それにしても、ジェラール・ドパルデューの出演している映画、ほんとに出演作が多いですね。映画での演技をみながら、ほんとうにフランス人らしいフランス人だったと改めて感心してしまいました。

ちなみに、この記事は映画で学ぶフランス革命をご紹介してきましたが、本で学ぶならこれ↓
楽しく、克明に人物の役割、心情と共にフランス革命を学ぶことができますよ。

小説フランス革命 全18巻完結セット
佐藤 賢一

激動の18世紀を舞台に交錯する革命家たちの熱き思い。複雑な革命の全貌を、現代人の共感を呼ぶ人間ドラマとして描く、一大巨編!


9784087467383 小説フランス革命 (1) 革命のライオン
9784087467482 小説フランス革命 (2) パリの蜂起
9784087467604 小説フランス革命 (3) バスティーユの陥落
9784087467710 小説フランス革命 (4) 聖者の戦い
9784087467833 小説フランス革命 (5) 議会の迷走
9784087467925 小説フランス革命 (6) シスマの危機
9784087468038 小説フランス革命 (7) 王の逃亡
9784087468168 小説フランス革命 (8) フイヤン派の野望
9784087468298 小説フランス革命 (9) 戦争の足音
9784087452266 小説フランス革命(10) ジロンド派の興亡
9784087452365 小説フランス革命(11) 八月の蜂起
9784087452471 小説フランス革命(12) 共和政の樹立
9784087452617 小説フランス革命(13) サン・キュロットの暴走
9784087452723 小説フランス革命(14) ジャコバン派の独裁
9784087452853 小説フランス革命(15) 粛清の嵐
9784087452969 小説フランス革命(16) 徳の政治
9784087453072 小説フランス革命(17) ダントン派の処刑
9784087453171 小説フランス革命(18) 革命の終焉

注:トップ絵はスタンフォード大学の図書館無料で公開しているフランス革命に関する約1万4000枚の画像より引用https://frda.stanford.edu/

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