フランスのとんでもない試験問題!

日本人は全体的に知識があるのだけど、

なぜかそれが生かされない。

そう思いませんか?

特にフランス人相手には、

「圧倒的な言葉の嵐に負かされる」

それは何故か?と考えた時に、よく取り上げられるのは

哲学

フランスでは「考えること、自分の意見を持ち、発言すること」を重要視し、その勉強の一つに哲学を採用しているのです。

参照
「フランスと日本では学ぶ事が違う。それは哲学を勉強している?ディベート?」

そして、毎年、一般のバカロレアでも哲学の試験の問題が話題になりますが、フランス最高峰のグランドゼコールの哲学の問題は、

さらに、その上を行った!?

ENSの哲学の問題

フランスでは大学と呼ばれるところはもちろんありますが、実はフランスの大学は医学部以外はそこまでレベルは高くないと言われています。

フランスの高等教育でレベルが高い学校と言えば、

グランゼコール

しかも、その最高峰と言われるのが

フランスの高等師範学校
(École Normale Supérieure、略称 ENS、エコール・ノルマル・シュペリウール)

グランゼコールや大学の教員・研究者を養成することを目的とする学校です。

グランドゼコールに入るためには、高校卒業後にプレパと呼ばれるところで、それこそ準備をするために最低2年間勉強して、ようやく試験にまでたどり着けるのですが、

そんな今年のENSの哲学のテストの問題はなんと

 “Expliquer”「説明する」

その一言。

これを6時間かけて解答するのです。

どうですか?あなたはこの問題に回答できますか?

とは言っても、こういう問題に回答する勉強を長年してきたフランス人にも驚きのようで、さすがにこの問題を見た時の普通の反応は

「えっ?何を説明するの?」

と思った人が多かったようです(笑)

この試験を受けた学生達も試験後には、その苦悩をtwitterで語っています。

テストを受けた学生の反応

哲学の問題「説明する」だってよ。試験管理官すらみんな苦笑してたよ。

もう昨日はうんざりしちゃったよ。こんな何年も勉強してきたのは「説明する」って一言を考えるためだったのかと思ったらさ~

ENSの哲学の問題はパルムドール(カンヌ国際映画祭における最高賞)


試験前
自分「全部大丈夫、一言の問題以外は」

試験官「”説明する”」

自分「はっ?何ですか?」

試験官「君、勉強してないの???」

例年の問題

ちなみに、こういった一言だけの問題はENSでは珍しいことではなく、例年の問題を見て見ると、2013年にも、2010年にも出題されています。

2014 年 ”Le corps peut-il être un objet d’art ?” 体は美術品に成り得るか?
2013 年 ”La cause” 原因
2012 年 ”Qu’est-ce qui est hors la loi ?” 法の外に居るのは誰か?
2010 年 ”L’imitation” 模倣

まあ、要するに、こんな風にフランスでは「たった一言」に対しても、反論したり小論文書いたりすることを学んでいるんですね。

そりゃ~一言の解答しか求められない日本の試験問題に慣れている日本人が、圧倒的な言葉の量を返してくるフランス人の発言にタジタジになるのも仕方がありません。

フランスでは、それだけ発言する力を伸ばすのに時間をかけてるんですから!

ちなみに、もちろんこの試験は

「計算機の使用は禁止」

ですのであしからず!

こちらの記事もどうぞ♪

フランスがとんでもない哲学の問題を出す意味

追記1

“Expliquer”「説明する」は、英語風に考えると、命令形で「説明せよ」になるのではないか?

と言うご質問を受けたのですが、確かに英語では動詞の原型だけを使うと命令形になるようですが、フランス語では不定詞(動詞の原型)だけを使っても命令語にはならず、別に「命令形impératif」があり動詞活用します。よって“Expliquer”という不定詞だけでは「説明せよ」という訳にはなりません。

○ Expliquerの動詞活用

2人称単数命令形 Explique!
1人称複数命令形 Expliquons!
2人称複数命令形 Expliquez!

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