親切なフランス人、不親切なフランス人

ロバ

お隣の家のロバが脱走した。

まだまだ、夜の8時でも明るいフランス。

テラスで夕食を食べてると、見知らぬ車がお隣の家の前に止まった。

と思ったら、すぐにうちの前にも停車し、ムッシュが降りてきた。

「お隣さんいないの?ロバが川を越えて向こう側に居るんだよ」

どうも、このムッシュ、向こう岸の牧草地の横に家があり、家族で自宅のテラスで食事をしていたら、

ロバが横切ったらしい。

どうも、原因は、川に水がないからのようだ。

6月までの大雨では、洪水が起きたり、常に満杯になっていたのにもかかわらず、
何故か現在は今まで見たこともないぐらい川が干上がっている。
なのでロバが簡単に渡ってしまったらしいのだ。

もちろん、今までは川に十分な水量があったため、川を越えてロバが脱走したことは初めてのこと。
お隣の携帯電話に電話もしたけれども、つながらないし、これはダメだと思って代わりに連れてくることにした。

連絡を来れたムッシュも手伝ってくれて、結構簡単に川を再度渡らせて、もっと柵が細かく張られているところに連れてくることができた。

そして、親切なムッシュも、よかった、よかったとニコニコと帰っていったのでした。

ロバを返してもらいに行ったら、お金を請求された

ロバが川を渡ってどこかに行ったのは初めてだけど、

実は、ロバの脱走劇はこれが初めてではない。

何年か前に、もう一匹違うロバが居た。
そのロバが小さい時にどこかに行ってしまったことがあるのだ。

母親ロバは長年いるので、どこかに行くことはないが、
年齢も若いロバだと好奇心などで柵を越えてしまって、探検に行ってしまうことがあるらしい。

その時は、お隣さんの知り合いが、誰かの庭にロバが捕獲されているのを見つけて連絡をくれて、お隣さんのことながら「ほっ」と安堵したものだ。

そこでお隣さんがそのお宅を訪れてお礼を言って、連れて帰ろうとしたら、

そこで事件が起こった。

600ユーロ払って下さい。

「自然にいるロバを捕獲したので、それは現在は私の所有物です。
だから、当然、ロバを売る権利があるのです。
それともこのロバはあなたの所有物であった証明でもできるのですか?」

良心的にはどうかと思うが、確かに理屈的には合っている

そこで、ロバが登録されていればなにも問題はなかっただろう。

しかしながら、
生まれてまだ月日も経ってなかったので、まだ届けがされてなかったのだ。

そのため、証明することができず何も言い返すことができなかった。。

市役所や警察にも相談したが、登録されてなければ誰も助けることができないと言われ、、結局、自分のロバを返してもらうのに、600ユーロ払ったのでした。

親切なフランス人、不親切なフランス人

もちろん、普段はこんな風にお金を請求されることなどない。

大抵のフランス人は親切で、今日のムッシュのように、ロバが道にでて車に轢かれないかを心配して知らせに来てくれたり、親切で捕獲してくれることの方が多い。

でも、それは全員が、全員ではないのだ。

フランス人の中には、お金に困っている人が結構いる。
日本のように豊かではないので、生活のために、いろいろと知恵を絞っている人が多いのだ。

そういう人達は、

いろんな方法で少しでもお金が入る方法を考えている

ロバの一件だけではなく、他のことでもそういう話は残念ながらよく聞く。
そういう話を聞く度に、いつ、自分の身にふりかかってもおかしくないように思える。

そのために、「ロバをちゃんと登録しておく」ではないけれども、
「リスクに対して何らかの対策を考える」ことはとても大切なこと。

だって、フランスでそういう場面に出くわすことは、日本よりも多いのだから。

なんのリスク想定もしないで、何らかのことが自分の身に起こり、

「そんなにありえないでしょ~信じられな~い。」

と言っても、後の始末なのである。

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コメント

  1. より:

    「親切なドイツ人、不親切なドイツ人」というタイトルでも違和感なし。
    「それぐらい別によくない?」と思うような些細なことでも法律やルールに沿ってことを進める考え方。
    理屈にかなってても、人間関係上非効率だと思います。世界観が狭いんですねー。

    • ulala より:

      ドイツもそうですか(笑)ヨーロッパ全部そうかも?
      いろんな人種が入り交じっていいると、軸を決めて成否判定が一番公正という結論なのかなと思います。でも、親切な人はほんと親切ですから。