労働時間7時間でも、実質3時間しか働かないと批判されたフランス

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経営難に陥ったフランスの工場を買収してほしいとフランス政府からの要請に対して、
米タイヤメーカー、タイタン・インターナショナル(Titan International)のモーリス・テーラー(Maurice Taylor)CEOが

「1日に3時間しか働かない労働者のいる工場なんていらない」

と返答をしたという話。

今、フランスでは大きな話題になっています。

Titan モーリス・テーラーからの手紙

■「休憩1時間、おしゃべり3時間、仕事3時間」

「あの工場は2回ほど視察しました。フランスの労働者は高い賃金を受け取っているが、3時間しか働きません。休憩と昼休みに1時間、おしゃべりに3時間、仕事に3時間費やす。フランスの労働組合員に面と向かってこれを指摘したら、それがフランスの働き方だと言われました

http://www.afpbb.com/article/economy/2930103/10322749

このニュースを見て、最初は、
ほんとにこんなこと言ったの?
デマ?
と疑ってましたが、

この手紙を公開した仏経済紙レゼコー(Les Echos)のインタビューでもはっきり、視察した時の様子を語っているみたいです。

そして、モーリス・テーラー氏は、

「このままでは、フランスはギリシアと同じ運命をたどることになる」

とフランスの現状を厳しく指摘しています。

Qu’est-ce qui ne va pas en France selon vous ? Est-ce le rôle des syndicats, l’implication du gouvernement, les mentalités ?

C’est que vous ne voulez plus travailler ! Qu’est-ce que vous croyez ? Que vous allez pouvoir aller au restaurant, manger et boire du vin si vous ne travaillez plus et ne produisez plus rien ? Et émettre une opinion sur tout en prime ? Vous allez finir comme la Grèce, c’est une question de temps. Je reviens d’Australie, et là-bas j’ai vu des Français qui veulent travailler, des Espagnols qui veulent travailler. Ils ont déménagé là-bas parce que c’est là qu’est le futur.

http://www.lesechos.fr/economie-politique/france/interview/0202579854200-maurice-taylor-la-france-va-finir-comme-la-grece-c-est-une-question-de-temps-540554.php?fb_action_ids=481326461934273&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

これに対して、フランス政府は

売上もなく、ニッチもサッチも行かなくなった会社なので、買い取っても経営立て直しには、リストラも対象に考えていかなくてはいけないのに、フランスの法律で、全ての従業員の雇用を続けることを義務にしていたみたいです

そりゃテーラーさんだって怒りますよ。

日産だって、ものすごい解雇してたじゃないですか。

それに対して、フランスのモントブール生産回復相は、

モントブール氏は20日、この批判をはねつけ、「あなたの言い様はひどい侮辱であり、われわれの国フランスに対する完全な無知を示している」と反論した

・・・・・

同氏は書簡の中で、日本のブリヂストンに次ぐ世界第2位のタイヤメーカー、仏ミシュランは5年後には「フランスで生産できなくなるだろう」と書いている。これに対してモントブール氏は「タイタンの規模はミシュランの20分の1、利益も35分の1にすぎないことを思い起こしてほしい」とし、「これはタイタンがフランスで地歩を固めればどれだけ多くのことを学び、どれだけ多くの利益を得られたかということを示している」と強調した。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323364604578317043566761514.html

実際はどうか?フランス人は働かない?

実際は、フランス人でも働いている人は働いているけど、
やっぱり、働かない人は働いてない。

おしゃべりは、仕事の一環であると認識している人がいることは間違いないと思います。

おしゃべりすることによって、コミニケーションを計ったり、相手の動向を理解したりと、仕事というストレスを解消できると、いろいろ利点はあるとは思いますが、、、

表で見える場所でも、レジとか、普通のショップとかの店員さんのひどいことひどいこと。それだけを見ても、モーリス・テーラー氏の言っていることは、「まさしくその通りだわ」と思った人が多いでしょう。

まあ、今回は、おしゃべりだけが問題だということではないのですが、

今回の騒動を受けこの話題をしたら、あるフランス人が

「ただ単に工場が売りに出されるぐらいだったから、仕事がなくて、おしゃべりしてただけなんだよ」

と言ってました。

確かに、グッドイヤーの仕事量も激減し、仕事がないのにもかかわらず、従業員解雇を裁判所に否決されていたため、リストラ自体できない状況になっていました。
実質、一人辺り2時間しか仕事量がないのに、フルで働いているのと同等の給料を払っていかなくてはいけない状況だったようです。

いや、その時点でなにか、おかしいだろ、、

実際、おしゃべりをして働いてないフランス人が多いのは確かですが、
働く仕事もないのに、政府や組合が強引に雇用を押し付けて、働いてないのにお金をもらう状態を作り上げ、フランスの会社が自力で経営回復することの妨げになっているもよう。

で、その状態をそのまま海外の会社にお金を払わせて維持させようと言うのには、無理があります。

フランスの一般の人の会話

ある日の会話。

アメリカは、日本同様、ビジネスマンが死ぬほど働いている国。
でも、フランス人の中にも、アメリカにあこがれてアメリカに住みたいと思っている人がいて、現在アメリカにあるフランス企業で仕事をしている息子さんのことを心配するお母様との会話です。

お母様「もうすぐで契約が切れるので心配だわ。」
相手 「アメリカに残りたいの?」
お母様「アメリカで働きたいそうなのよ」
相手 「でも、グリーンカードとか持ってないから、フランスの会社と契約が切れたら帰らなくちゃいけないんですね。」
お母様「いえ、もう長く住んでるのでグリーンカードは持ってるからアメリカで働けるのよ。」
相手 「じゃあ、契約が切れても、次の仕事探せるから大丈夫ですよ」
お母様「でも、アメリカの会社に入ったら、バカみたに働かなくちゃいけないのでしょ!
相手 「・・・じゃあ、アメリカにいる他のフランス企業に就職先が見つからないなら、フランスに帰るしかないんですね。。」
お母様「でも、息子はアメリカで働きたいのよ。アメリカにある数少ないフランス企業になんかそう簡単に入れないし。」
相手「・・確かに、アメリカの企業に入る方が、仕事は見つかりやすいでしょうね」
お母様「でも、そうしたら、バカンスだって今のフランスの会社みたいに長くはもらえないわ。
相手「・・・・」

いや、これは、フランスに居るお母様の考えて、アメリカに居る息子さんの考えではないと思いますがね(笑)

でも、実際、こういう考えの人はやはりフランスには多いのかもしれません。

タイタンに指摘された、フランス人働かない問題。

今後のフランス政府がなんて言っていくのか、どう対応していくのか楽しみです♪

手紙原文

原文
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http://www.lesechos.fr/economie-politique/france/document/0202577006715-goodyear-la-lettre-de-titan-a-montebourg-540115.php

フランス語訳

“J’ai visité cette usine à plusieurs reprises. Les salariés français touchent des salaires élevés mais ne travaillent que trois heures. Ils ont une heure pour leurs pauses et leur déjeuner, discutent pendant trois heures et travaillent trois heures. Je l’ai dit en face aux syndicalistes français. Ils m’ont répondu que c’était comme ça en France ! Monsieur, votre lettre fait état de votre envie d’ouvrir des discussions avec Titan. Vous pensez que nous sommes si stupides que ça ? Titan possède l’argent et le savoir-faire pour produire des pneus. Qu’est-ce que possède le syndicat fou ? Il a le gouvernement français. Le fermier français veut des pneus à bon prix. Il se fiche de savoir si les pneus viennent de Chine ou d’Inde, et si ces pneus sont subventionnés. Titan va acheter un fabricant de pneus chinois ou indien, payer moins de 1 euro l’heure de salaire et exporter tous les pneus dont la France a besoin. Dans cinq ans, Michelin ne pourra plus produire de pneus en France. Vous pouvez garder les soi-disant ouvriers. Titan n’est pas intéressé par l’usine d’Amiens-Nord”.
http://www.lemonde.fr/economie/article/2013/02/19/goodyear-le-pdg-de-titan-s-en-prend-violemment-au-systeme-de-production-francais_1835184_3234.html

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